京劇物語/その他
将相和
秦王は趙王の持つ璧と十五の城の交換を申し出つつ、実は璧を取り上げようとしていた。藺相如は璧を携えて秦に赴くが、秦王の不実を責めて璧をそのまま国に持ち帰る。秦王は趙王を招いて宴を開き、席上で趙王を辱めるが返って藺相如にやり返され、趙王は将軍・廉頗の迎えで無事帰途につく。趙王は藺相如の一連の功績を評価して宰相に封じる。不満な廉頗は藺相如が宮廷へ通う道をわざと阻んで挑発するが、藺相如は衝突を避けて戻っていく。秦に隙を与えないためにも和を大切に思う藺相如の真意を知った廉頗は、心から過ちを認めて藺相如に謝罪する。
桑園会
他国へ出向していた魯の大夫・秋胡は辞職して二十余年ぶりに帰郷する。その道すがら、偶然妻の羅敷に出会うが、羅敷は長い年月で様子が変わってしまった秋胡を自分の夫であるとは夢にも思わなかった。秋胡は羅敷の心を試そうとわざと正体を明かさずに言い寄るが、羅敷は憤慨して家に帰ってしまう。追って来た秋胡は自分の正体を明かすが、羅敷は夫から受けた仕打ちに対して恥ずかしさの余り首を吊って死のうとする。秋胡の母は行き過ぎた息子を叱って謝らせ、夫婦は仲直りをする。
鴻門宴
反乱軍の中で一番に秦の都・陽に入った劉邦に嫉妬した項羽は、自分が駐屯している鴻門に劉邦を招いて申し開きをさせる。項羽の策士・範増は酒宴に乗じて劉邦を殺そうとするが、劉邦は部下の張良らの協力の下、その場から無事に逃げ帰る。
蕭何月下追韓信
蕭何は韓信の才能を見抜いて劉邦に推薦する。劉邦は蕭何の言葉を聞くことなく韓信を重用しようとせず、失望した韓信は劉邦の下から去る。それを聞いて慌てた蕭何は必死に韓信の後を追い、戻ってきてくれるように説得する。蕭何は再度劉邦に韓信を推薦し、韓信は劉邦軍に元帥として迎えられる。
覇王別姫
秦末、楚の項羽と漢の劉邦は圧制で苦しめられてきた秦を共に倒したのち、覇権を巡って争う。当初項羽は優勢だったが、次第に劉邦に追い込まれていく。最期を覚悟した項羽の愛妃・虞姫は項羽を慰めるために剣舞を踊った後、自刎してしまう。そして項羽も戦場に出て潔く自ら命を絶つ。
秦香蓮 宋朝仁宗の時代、湖広荊州の貧しい読書人・陳世美は、妻の秦香蓮に後事を託して科挙を受けるために都に赴く。そして見事状元となるが、秦香蓮たちに知らせることなく、皇太后に気に入られて附馬(皇帝の女婿)として迎えられる。生活に困った秦香蓮は上京し、陳世美との再会を果たすものの追い出されてしまう。秦香蓮は宰相・王延齢に訴えるが陳世美は非を認めず、秦香蓮母子暗殺を企ててきた。秦香蓮は包拯に訴える。すでに皇族であることを頼みに開き直る陳世美を包拯は捕える。皇太后と皇女は権力を盾に圧力をかけるが、包拯は自分の免職、ひいては死罪を覚悟で陳世美の断頭を命令する。
