京劇の役柄
戯曲の長い歴史の流れの中、男女、年齢、性格、身分、地位といった人間が持つそれぞれの特徴をもってして分類、整理されていった。今では大きく分けて四つ、生・旦・浄・丑である。役者は小さい頃から基本的訓練を重ねてたのち、自分の条件に合ったひとつの行当を一生やっていく。また、舞台において群衆や兵士などのその他大勢を「龍套」と言う。
生
老生 中高年の男性役。ヒゲをつける。地声を使う。
武生 立ち回りをやる男性役。武将や侠客など。地声を使う。
小生 青年。地声と裏声を混ぜる。
旦
青衣 落ち着いた女性役。深窓のお嬢様や、良妻賢母といったおっとりした役柄。唱が中心。
花旦 細々と動き回るかわいい女性役。小間使いや市井の少女など。仕草が中心。
花衫 青衣と花旦の両方の性格を併せ持つ。
刀馬旦 鎧を纏う。女将軍など。仕草と唱のバランスは同じくらい。
武旦 動きやすい衣装を纏う。女侠客など。立ち回りが中心。
老旦 老女の役。地声でうたう。
浄
正浄=唱工花臉、銅錘花臉 高官などでも個性が強い。唱が中心。
副浄=做工花臉 将軍や侠客などでも剛毅、豪放な性格。仕草が中心。
武浄 立ち回りが中心。
丑
文丑 たいていおどけている役柄が多いが、皆善人とは限らない。セリフ、仕草が中心。
武丑 性急な話し方や動きが滑稽で威勢がいい。立ち回りが中心。


