明の十三陵/永陵
永陵は、明代の第11代皇帝、世宗-朱厚と彼の3人の皇后の合葬墓である。規模の大きさは、長陵に次ぐものである。崩壊がかなり進んでおり、現在、ほぼ完全な姿で残っているのは「明楼」だけだ。しかし、それは十三陵の「明楼の冠」、明楼の粋である、と言われている。
永陵の明楼は、外側の石段から上ることができる。仔細に見ると、その斗拱(梁や棟を支える柱の上の弓形の角材)、垂木、梁などは、いずれも木材を使用せず、石材で構成されており、その工芸技術はきわめて繊細である。のちの定陵の明楼もすべて石造りであるが、工芸技術のレベルは永陵の方が上手であった。永陵の明楼は、古代の工匠たちの叡智と勤労ぶりをじゅうぶんに表している。
